転職を視野に入れている看護師の中には、「外科の方が向いているかもしれない」「外科で経験を積んでみたい」という人もいるのではないでしょうか。また、元々外科での経験を持っていて、転職後も外科で働きたいと考えていることもあるかもしれません。
外科はあらゆる診療科の中で、看護師が働いてみたいと希望することが多いです。その理由には、最先端の環境で最新医療に携わってスキルアップしたい、急性期を担当して患者さんをサポートしたいなどが挙げられます。それでは、実際に外科で働いた場合はどうなのでしょうか。
外科では外科的処置によって治療を行うため、緊急手術を必要とする患者さんもいますが、必ずしも手術する患者ばかりではありません。外傷で受診する患者さんも多く、年齢層は幅広いです。手術の経過が良ければすぐに退院するので、患者さんの入れ替わりが早い特徴もあります。
外科には専門分化もありますが、一般外科ではさまざまな疾患を扱うのが基本です。例えば一般外傷や腹部外傷、外傷性疾患以外に、消化管の炎症性疾患や腹壁疾患、甲状腺疾患、末梢血管疾患など、手術による治療を行う全てを取り扱っています。
一般外科での看護師の仕事は採血や点滴、患者さんのケア、受け持ちの患者さんの術前術後のケア、検温、バイタルチェックなどです。また、救急対応や急変時の対応も大切な仕事でしょう。1日が手術の予定に合わせて進んでいくため、優先順位を判断しながらさまざまな業務をこなさなければならず、外科は仕事が多忙になる診療科だと言えます。